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命どぅ宝(ぬちどぅたから)

本日の読売新聞の夕刊にある助産師さんの記事がありました。

そこに書かれていたことで

『今、わが国では、助産師になりたいという人が少なくなって、
 病院では助産師不足が深刻です。
 一方、最近は「食事が美味しいとか3Dエコーを撮ってくれる病院がいい」
 と、お産を記念目的に考えるお母さんが多くなっている、と心配します。
 「アフリカに行って、つくづく実感したのですが、お産は人間の自然の現象でありながら、
 本当に命と危険と隣りあわせなのです。そのために産科の先生も助産師も、赤ちゃんと、
 お母さんの健康と安全を守るために必死なんです』

と語っていた。


お母様方は、美味しい・きれい・優しい病院がいい・・・・・
と聞いた事がありますが


一番重要なのは安全であることなのです。


お母さんと赤ちゃんの健康を守り安全に出産させることが第一の目標であるのです。


当院の院長は多分?いや絶対に体重と切迫早産にはうるさい人です。
院長は
良く言います。
自分の身にかかってくることなんだと。


妊娠中の体重の管理は本当に難しいものです。
私もそう思いましたし・・・・・

そして、ちょっと気を許すとあっという間に。。。。


ですが急激な体重の増加というのは心臓に負担がかかり血圧の変動が
起こりやすくなります。


妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、出血の原因にもなるといわれています。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)が悪化すると、
胎盤の早期剥離、肺水腫、脳出血、腎障害、子癇(全身に痙攣を起こす)など
に至り、早産、死産の原因になるばかりでなく、母体の命にも関わります。

そして、出血も同じく母体の命にも関わります。


もちろん、体重管理が問題ない方でも妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、出血をおこす
方はいます。

それは仕方がないのですが、

体重増加によってこれらが起こると言われているものは予防ができる。

予防できるものは予防していかなくてはいけないというのが私たちの使命なのです。
そして、早期発見も重要になる。


出産は当たり前のように元気な赤ちゃんが生まれると思う方は多いことでしょう。

しかし、生まれてきた赤ちゃんの命、そして産んだ母の命があることは本当に軌跡なんだ
ということ。

で、何がいいたいかというと・・・・
その助産師さんの記事がすごく同感ということなのですが・・・・・


今ある命!を大事にしてほしいということなのです。

私の好きなTVの『ちゅらさん』のなかでおばあのせりふでこういっています。


「)命どぅ宝(ぬちどぅたから)…沖縄の言葉さぁ。
  何よりも人の命が一番大切ということさぁ。
  おばぁは思うさぁ。
  子供が命を落とすことほど、この世の中で哀しいことはないさぁ。
  でもねぇ、和也君みたいな子は、たぶん神様に選ばれたんだねぇ。
  この世界に生きている人に、命どぅ宝…命が一番大切ということを、
  忘れさせないようにするためにさぁ…。おばぁはそう思っているさぁ」



ちょっと、場面が違いすぎるのですが命どぅ宝(ぬちどぅたから)

本当にそう思います。


そして、子育ては大変なこともたくさんあるのです。
子育てをする前に体重管理や安産にむけての努力をすることは
妊娠してからもう子育てをしているということなのです。

おそらく、体重管理よりも子育ての方が大変なことでしょう。


だから、世の妊婦さん!
妊娠中は大変なことばかり!でも、
そう思わず・・・・・どうぞ頑張ってください。


楽しく過ごすことが重要です。
by 2006-r-n-b | 2007-04-01 00:13 | お産